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講習エピソード 【麻布チャレンジ①】
今回は、西麻布にご自宅のあるお客様のお話です。
このあたりは外苑西通りを北に行けば、青山霊園を通れるので表参道や外苑、皇居方面に行けます。
すぐにアクセスできる六本木通りからは西は渋谷、駒沢を通って二子玉川や神奈川県へ、東は虎ノ門や溜池・赤坂に官庁街に皇居を通って銀座や靖国方面へも行けます。
南に行けば広尾に有栖川記念公園ということは大使館街、南・元麻布、もう少し足をのばせば恵比寿・槍ヶ崎、白金に目黒と、非常に交通の便が良いところです。
移動手段は歩きや自転車に原付モペットが少なくないのも頷けます。
この周辺の道路は便利故に混雑します。六本木通りに国道246はもちろん、外苑西通りも広尾駅周辺は、有栖川記念公園方面に曲がる車や日本赤十字社医療センターから高樹町へ抜ける道も歩行者とすれすれになりながら混むタクシーの列もいますし、明治通りは言わずもがな、麻布十番から新一の橋も混みます。
一つ路地に入りますと「一方通行でありますように」と願うような入り組んだ狭路と急坂があり、一方通行の出渕であるために進入禁止となっているので、初見の方はまず避けたい道でもあります。
そんな西麻布にお住いのお客様はペーパードライバー歴が10年以上で教習所以来運転をされたことがないとおっしゃられておりましたが、一回目は非常によく運転感覚を取り戻されていました。
【前回までのあらすじ】
一回目は午前中の講習でありましたので、「これはラッキー」とテレビ朝日通りを通り、麻布十番駅は網代公園と善光寺の周辺をぐるぐる右左折練習しておりました。
一時間ほどぐるぐるまわり徐々にお客様が、運転に対してのこわさがとれましてまいりましたところで、
お客様の目標であります「三田にあります東京都済生会中央病院への往復」のための練習ができると判断いたしまして、
お客様もこれを了承され、麻布通りから日向坂・綱の手引き通りを経て国道1号線へ、済生会中央病院の角を左折して一の橋をめざし、やがて麻布通りへもどってくる、というルートを繰り返されて終了いたしました。なかなか内容の濃い講習1回目でしたね。
そして2回目の今回は、ふたたび東京都済生会中央病院との往復路の練習からスタートです。

【二回目はまず復習から】
とてもむずかしいご自宅駐車場から出るところから、私の多少のアドバイスつきではありましたが車道に出られました。
お客様はうれしそうにされながら有栖川記念公園の手前(愛育病院前の交差点)を左折されます。右折待ちの対向車に強引に割り込まれそうになりましたが、私の補助ブレーキとお客様のブレーキ操作が同じタイミングであったことをふたりで含み笑いながら仙台坂を通っていきます。ここも渋滞路ですね。
その仙台坂が歩道工事中で対向車と一本の通行帯を警備員の指示で時差通過していきます。
「この警備員の指示が間違って、結果的に事故になったら、、、」
「運転者の責任になるそうですね」
「わあ、そう聞くと信用できなくなりますね」
「そうですね、工事車両の陰から自転車、とかたまにありますよ」
「先生、注意して通ります」
「私も注意しますね」
注意深く仙台坂を抜けまして日向坂へ入ります。ここにくると道路の雰囲気は一変します。
「なんだか落ち着きますね」
「それが実感されるということは、運転が上手になられたということです」
「いや、まだまだですよ」
「私は思うのですが、運転の上手さはハンドルやアクセルが上手なことではなく『ちゃんと見えて判断できること』だと思いますよ」
「ありがとうございます」
さて、お客様は前回の運転のしかたを自分のものにされていると見え、日向坂からの済生会中央病院、麻布通りの流れを、国道1号は交通量に加えて東京タワー前でクルマたちがポジション争いをするので私も補助を取らせていただきましたが、そこ以外はちゃんと通ることができていました。
「できましたね」
「できるものですね、うれしいです」
その一連の通り方を4-5セット通り終えたところで私が、
「ご自身で上達を実感できますように、違うところも通ってみますか?」
と申し上げましたら、
「ぜひお願いいたします」
とおっしゃられましたので、ちょっと冒険をしてみようと思います。





